娘のキキがもっと小さい頃は、地図を持ってどこの国から来ましたか?を聞いていました。
地図を持って、国の場所にシールを貼ってもらっていました。
結論から言うと、これは失敗でした。
私たちがよく見る日本が真ん中の地図を使っていました。(これをするのは初歩中の初歩のミス)
日本が真ん中の地図なんて、海外からの方は見慣れていません。
少し考えればわかる相手にとって不親切なことですが、それすら気づけませんでした。
それから国の場所にシールを貼ってもらう目論見、これも失敗でした。
娘のキキは女性の方に声をかけたいです。
旅行者である彼女たちは、だいたいオシャレさん。
爪が綺麗にデコレーションされていて、シールが剥がせない。
だからシールを1枚はがして渡しても、爪先では、狙った国に貼れない。
それからシールの問題がなくならないままに、日本が真ん中じゃない地図にしました。
でも海外からの旅行者は手を離せない荷物もあるのに、立ち止まってシールを貼るということが邪魔くさいことに気づきました。
キキだって国にシールを貼ってもらうことだけが目標となり、貼ったら終わりになってしまう。
そもそも国にシールということじたいが、間違っていました。
それから、親子で作戦を練りました。
旅先で知らない日本人の子どもに声をかけられて立ち止まってシールを貼ってバイバイすることが、相手にとってはなんのメリットにもならないどころか、荷物の盗難の不安にもなりかねません。
英語がわからない母です。
でも、旅先で知らない子どもに求められシールを貼るという行為が、相手の記憶にも何にもならないことに気づきました。
じゃあ、どうしよう。
他の地域のことは知りませんが、お金を払って入場する施設や、駅や地下街などでは勧誘行為となり少なくとも我が街はNGです。
路面に並ぶ店の前でも、商売の邪魔になるので問題になります。
地域の人から問題になることは、したくない。
ただ、国を教えてもらって終わりじゃない交流がしたい。
それは、巷でインタビューと呼ばれているものではダメだ!
で、お互いにウィンウィンであることが大切です。
とかお伝えすると、じゃあどうしたらいいの?と聞いてこられます。
日本人同士であってもウィンウィンの関係じゃないとしんどいです。
だから、今度一緒に行こー!
私たちは外国人に声をかける前提でお出かけはしないから、何か一緒にイベントに行こー!
地図にシールを貼ってもらう以前は、幼稚園の頃ですが、キキ自身が小さなマスコットを作って手紙を添えてお渡ししていました。
逆に、そっちの方が良かったんじゃない?と基本に戻っています。
どうせだったら、自国に帰った時にああそういえば日本の子どもと話したなーと思い出して欲しいのです。