漢字の勉強は、覚えてしまえばなんてことはないけれど、覚えるまでが根気のいることです。
日本に暮らす以上は、家の中も街の中も漢字が溢れていて、やっぱり漢字は読めて書けないと不便だし、読めない漢字があったとしてもその漢字の持つ意味が解りさえすれば、どういう内容が書かれているかだって想像することができます。
娘のキキは漢字が得意ではありません。
こちらのリンクの通りです。
暮らす街には海外からの観光者が多いです。
その中には、留学生でなくても日本語を学習する目的で日本に来られている方もいます。
並行して漢字が難しい、漢字の練習をしているという方も多くいられます。
そういう方と話す機会を作るようにしています。
母は、英語ができませんので、母が話せるのはまぁ、ニホンゴイングリッシュですが。
▶小学1・2年生で習うのに大人も読めない漢字 幻冬舎単行本)
人は誰かと、好きなことを話すと話が盛り上がりますが、なかなかそのような相手を見つけることはできません。
見つけたとしても、会話をずっと続けることは難しいです。
興味の矛先や、理解度が違うからです。
そしてキキはまだ小学3年生だからです。
でも、得意じゃないけどやらなくてはならないこと、漢字の話題だと盛り上がります。
漢字は、線が1本足りないだけや、突き出ただけで違う漢字になるからややこしいのは、誰にとっても同じです。
ほんのわずかな違いだけで、その漢字の持つ意味が変わってくるから難しい漢字。
日本語しかしていない日本人だって難しいのですが、海外から日本に来ている方だって難しいはずです。
たった一つの漢字に、音読みと訓読みがあってその数だって一定ではない。
日本人同士だと、この漢字覚えた?などとはなかなか会話には出てきませんが、外国の方となら、外国語を使って日本の漢字学習のやり方を話せるから不思議なものです。
苦手な漢字なのに覚えないといけない現実の愚痴を誰かと言い合えるということは、結果的に、でも頑張ろうねーが着地点なので、キキにとってモチベーションアップになるようです。
大人の人であっても、頑張るしかないと感じるだけで違うのだと思います。
バイリンガルになっている漫画
娘は、漫画が好きなのですが、海外からの日本語学習者と一緒に遊ぶのにコミック(comic)も使います。
だいたいは英語で書かれた洋書コミックをキキは持ち歩くことが多いですが、バイリンガル本は漢字を覚えるためにも便利です。(ちなみに母の自転車カゴには植物のでかい辞典が入っています。それはそれは重たい……)
小さい子向けのバイリンガル絵本のように、日本の出版社が既存の人気漫画をわざわざバイリンガルとして出している訳ですから、内容は良いです。
英語でも英語でも読めるよう対訳された漫画は、多くの人に面白いと評価されている訳ですから。
コミックは、日本の文化が好きな人には詳しい方が多いです。
日本に観光で来ているので、日本の文化には少なくとも興味はあるはずです。
いや、絶対そうだと、母は思っています。
バイリンガル本は、ひとりで読むより、可能であれば誰かと読むことをおすすめしたいです。
- 漢字を学習している海外の日本語学習者と楽しめること
- 漢字が読めなくても、英語を読めば内容がわかるということ
- 共通の難しい漢字をシェアして、お互いに覚えるキッカケになること
バイリンガル漫画を一緒に読みながら、同じ読めない漢字を探すのも楽しいのでおすすめです。
でも、海外から来られた方はあっという間に漢字を覚えてしまうので、すごいなぁとしか言いようがありません。
そして、ほんのわずかな時間で彼らは漢字を覚えるだけでなく、すぐに綺麗な文字を書くようになります。
なにか効率の良いやり方を知っているのかもしれませんが、勉強にあてる集中力と時間が圧倒的に違うのだろうなぁと話していて感じます。(母はもっぱら聞く専でしかありませんが。)