日本の伝統芸能である能を見に行きました。
お面をかぶった人が舞台をする程度の予備知識しか母にはなく、娘のキキにもそう伝えて行きました。
50人の小中学生を往復ハガキで応募するという狭き門でしたが、当選できて嬉しかった。
最近は、 今回の能に限らず、多くの人むけに広く募集するというよりも、往復ハガキを利用するカタチのイベント募集が増えて来たようにも思います。
情報を発信する側も、広くに発信したくてもできない場合があるんだなというのは今回よくわかりました。
母
平安神宮のほど近くにある能楽堂は、素晴らしい場所でした。
自転車置き場もあって、駐車場も横にあります。
逆に、すぐ近くにあるのになぜ今まで寄らなかったのだろう?と思えるくらい。
勝手に、能は難しいものと、今まで見てなかったのだろうと思います。
kiki
もともと能楽堂は外にあって、そのうち屋根のある所に移ったんだって。そして、この能楽堂から柱を取ったものがお相撲さんが相撲をする場所になったって。
能を観る前に、子ども向けの優しいことばでひとつひとつ紹介がありました。
鼓や笛の皆さんが、持っている楽器の説明をしてくれました。
楽器を持っている人を囃子(はやし)といい、先日、ひな祭りがありましたがその五人囃子は私たちなんですと説明を受けました。
我が家はひな祭りにお雛様はなかったけれど、見せてあげれば良かったと思った瞬間でした。(ホテルの雛飾りを見に行っただけだったー。)
楽しいひなまつりの歌の歌詞にもある五人囃子の本物が、見れるなんて!
誰にどんなシチュエーションでどんな風に教えてもらうかで、記憶の残り方が違いますね。
キキは、五人囃子が可愛くて仕方のないものになりました。
こちらは母の実家の雛飾り。五人囃子もしっかりいます。
羽衣という演目を見ました。
子ども向けに少し短く、わかりやすくしたものだそうです。
目の前で、観る初めての能は迫力があってすごかった。
事前に説明があったので、難しいながらもわかりやすかったですね。
能は狂言と違って、親切には教えてくれません。
観るお客さん側が、情景や時代を想像して話が成り立ちます。
泣き姿も決まっていて、エンエンとは泣きません。お面をしているから顔を拭うなどできないからですね。そのポーズをしたら嘆き悲しんで泣いているんだなと、お客さん側が想像するわけです。
演目をまっさらな状態で観るのもいいけど、可能なら少し予習をして行くと、もっと楽しめますね。
能に興味を持つと日本の歴史が自然と身に付きますよ。
生や死は身近にあって、戦争をすることがどれだけつらいかとか、自然との関係性も知ってほしいです。
せっかく京都に住むのだから、昔の人が伝え残してきたいろんなものに、たくさん触れてくださいね。
能楽堂の方
能は初めて?面白かった?
新聞記者
kiki
初めて能を観ました。面白かったー。
こないだ狂言を観に行ったよ。
能と狂言はどっちが面白かった?
新聞記者
kiki
‥狂言かなー。
僕も、狂言の方がわかりやすいかなー。
新聞記者
kiki
でも、能もまた観に来たいと思ったよ。
五人囃子が面白かったから。
海外の文化を知ることも大切だけど、自分の国の日本の文化を知ることはもっと大切なことだなと思いました。
普通に生活をしていたら、伝統芸能から私たちに寄ってくることはまずありません。
伝統芸能へは私たちが寄っていかないと触れることができません。
娘のキキはまだ小さいです。「社会」の授業もまだない。
歴史の勉強をしなくてはならない時は必ず来ますから、その前に、違うカタチで歴史にもふれていけたらいいなー!と、おうち英語とまったく同じことを、思っています。
こういう張り紙に気づけるようになっただけでも、大いなる第一歩。
街の情報には、積極的に目を向けたいです。
母
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