あの色のバッグを持っている子は学習塾。
あのバッグならスイミングで、こっちはそろばん。
子どもたちが持っているバッグで、その子の行き先がだいたい予測ができます。
習い事別に指定バッグがあると、おうちの人は適したバッグを、探す必要がありません。
他の子の持つバッグを見て娘のキキも〇〇を習いに行きたいなーと言うくらい、大人ならひと目ですぐにわかります。
逆に言えば、毎週この曜日のこの時間にこのバッグを持っていたら、習い事に行っているということで、もし、それがおうちの人も一緒なら、家が毎週この時間に人がいない可能性が高いということです。(兄弟や、祖父母などがいない家だと知られている場合。)
母が小さかった頃、習い事の指定バッグを持った子が、いつもの曜日のいつもの時間に歩くのを狙った変質者がいました。
変質者、昔はあちこちにいた気がしますが、最近は防犯メールに少しある程度で少なくなったんでしょうか?気づかれてない場合もあるでしょう。
私の時は問題になり、学校以外での指定バッグを持たないようプリントが回りました。
その時間帯、家を空けていると知らしめる行為だから二重に危険だというような話だったと思います。
そのプリントが届いた少し前に泥棒に入られた我が家は、家族会議をしたのを私は今でも鮮明に覚えています。
その時の泥棒は我が家を含めたこのあたり一体の生活サイクルを事前に調べていました。田舎だったから父も母も働きに出ているような家庭は少なく、祖父母は同じ敷地の離れに住んでおり、家に無人の状態がある我が家がたまたま狙われました。逆に祖父母が気づいて注意したりが無く、私の兄弟がたまたま家に居なくて怖いことにならず良かったのです。ちなみに、私の部屋からはワープロのキーボードが盗まれました。
いくつか検索してみたのですが、探し切れなかったので、もしかしたら、全国的にみたら話題にもならない程度のものなのかもしれません。
古い話なので、母の記憶違いということ、大いにあります。
でも、悪いことをしようとしている人から見たら、この曜日この時間をこのバッグを持ってこの場所を通る子と簡単にわかってしまうのは事実です。
我が家なんて送り迎えも必要な年齢なので、少なくとも親も子も家にはいないとすぐにわかってしまう。
習い事のバッグひとつにしても悩みます。
指定バッグは習い事に適した使い勝手の良いバッグなはずだから。
だから、指定バッグがあるところは、事前に指定バッグを使うのが絶対に外せないルールなのかを先に聞きます。
買うよう言われたら、買うけれど持たさないとも。
先生により、家のバッグを使っていいですよーと軽く言ってくださるところもありますが、指定バッグをどうしても使わせたい(ロビーにいてくれる警備員さんがひと目でわかるようにや、宣伝にもなるからなど)ところもあります。
防犯のためだと言ってわかって貰えない場合は、先生と母の相性がきっと良くありません。
お互いのために、我が家は違う場所を探します。
入る前から、バッグごときでガタガタ言う親なんて、相手もきっと嫌でしょうし。
でも、これは、我が家の母の場合の話。
指定されているバッグは、細やかなつくりになっていて、やっぱり使い勝手はいいに決まっている。
我が家が指定バッグを持ち歩く時に丸ごと覆える袋などを用意すればいいだけなのだわと思えるくらいに、母が陶酔するような講師にまだ出会えていないだけかもしれませんが。
今だけ!特別に!無料で!などの言葉にめっぽう弱い方ですが、「今、入会されたらこのバッグもプレゼントしますよ!」の一言には、まったく心が揺れない母です。
母