図書館で電子図書の貸出サービスが始まりました。
娘のキキは本が大好きです。
大好きですが、字がいっぱいある本は自分からは選びません。
イラストもたっぷりの絵本仕立てのものが、好き。
漫画なら、もっと好きです。
電子図書の、読み上げというものがあり、試してみました。
AmazonのAudibleと違って、電子音声の読み上げです。
Audibleなら、読み手の方が感情を込めて読んでくれますが、図書館の電子図書は、違います。
んー、まあー、淡々と読んでくれる。
星になった子ねずみ
子ねずみのチッくんから見た戦争末期の時代だから、難しいながらも難しすぎなく、とっつきやすい。
チッくんのご主人の千倉少尉は神風特攻隊に志願します。
千倉少尉はチッくんに宮沢賢治の『よだかの星』を読んでくれました。それは、みにくい鳥のよだかが、乱暴者のたかにいじめられて、空にのぼって星になってしまうお話。
戦時中の話なので悲惨な描写も避けては通れないが、こういう本も読める(聴く?)ようになったなと成長を感じます。
チッくんは千倉少尉の手紙を婚約者へ、鹿児島の大隅から東京を目指しますが、鹿児島は娘のキキも知っている場所なので情景が浮かびやすいのだと思いました。
よだかの星
星になった子ねずみの作中に登場するので、合わせて読みました(聴きました)。
夜鷹は見た目が綺麗でなく、好かれてもいません。
夜鷹は鷹と名前に付きますが、鷹の仲間ではありません。
本物の鷹から嫌われていじめられています。
そんな夜鷹も、平気で羽虫を食べて生きる宿命にあると気づき悲しみの底に落ちます。
そしてこの辛い世界を捨てようと決意して、一直線に空をのぼってのぼって、ついに青白く燃える星になります。
電子図書の素晴らしいところは、耳から聞いて内容を把握して、自分で読んでみようという気になれるところですね。
先日、お琴のショーを観に行きました。
お琴のショーなので歌もなく、琴の音しかありません。
沢井忠夫さんの、鳥のようにを弾いてもらいました。
これって、よだかの星のよだかの曲じゃない?
キキがそう感じたのならよだかの星の曲かもしれないね。
母
鳥のように大空を翔けることが出来たら… という夢は誰もが持っている。それは普段、意識の底に眠っているが、何かのきっかけで時折目覚める。例えば、憧れの時、よろこびの時、それは心を満たし、大空を漂う。鳥のように。1985年1月作曲。
沢井忠夫記念館 (sawai-tadao.jp)