いい子にしていた子には赤いサンタがプレゼントを持って来ます。
いい子でなかった子のところは黒いサンタが来るそうです。
ブラックサンタは私たちが思い浮かべるサンタに同行するアシスタント的な存在。
親が英語の本を読むことができないのに、おうち英語をしている我が家は、娘のキキが読んでみたい!見てみたい!という洋書は買える範囲ならほとんど買っています。
親が読めないので表紙だけでは本自体の難易度や、子ども向けであるかどうかすら判断ができないまま買うことも多々。
もともと片付けができない母なのに、本の収納が追いつきませんが、面白がってくれるならそれでいいやと思っています。
黒いサンタクロースのお話も、母は知らずにアラフォーを越えましたが、キキが幼稚園時代に教えてくれたのはこの本がきっかけでした。
▶It’s Christmas, David!
Davidが石炭もらってシュンとしている描写が描かれていますね。
母
目次
ブラックサンタ(クネヒト・ループレヒト)
クネヒト・ループレヒト(独: Knecht Ruprecht)は、ドイツの伝統的な風習における、聖ニコラウスの同伴者(従者あるいは助手)。聖ニコラウスの日(12月6日)に聖ニコラウスとともに現れ、悪い子供を懲らしめる。よい子にご褒美を与える聖ニコラウスがサンタクロースの原型であることから、これと対比して「黒いサンタクロース」などとも呼ばれる。
クネヒト・ループレヒト – Wikipedia
ヨーロッパでは、信仰心がいい子の条件らしいです。
ドイツのサンタは、子どもたちにこう聞くのだそう。
お祈りができるか?(お祈りをしていますか?)
できないと答えると、赤いサンタに同行している黒いサンタクロース(Black Santa Claus)に、棒や石炭やジャガイモや豚の内臓(モツ)を持ってこられて、更に悪い子には灰の入ったサンタの袋に入れられてしまうそうですから恐ろしいです。
できると答えた子には、リンゴや木の実などのプレゼントを持ってきてくれます。
▼The Return of Knecht Ruprecht: The War of the Krampus
サンタクロース(聖ニコラウス)
ニコラオス伝には、教区の貧しい娘にひそかに持参金をめぐんだという伝承があることから、サンタクロースはこの伝承から発展したとする説がある。子供を誘拐し商品にする肉屋に赴き7年塩漬けにされた7人の子供を復活させ助けたという別の伝承から子供の守護聖人ともされている。英国オックスフォード大学の研究者らが、聖ニコラオスのものとされる遺骨の年代測定を行ったところ、その死亡時期がサンタクロース伝説と一致したとし、「この骨片は、聖ニコラオス本人の遺骨を目にしている可能性を示唆している」という声明を出した
ミラのニコラオス – Wikipedia
サンタクロースのモデルとなったといわれている聖ニコラウスは、日頃から困っている人を助けていたキリスト教の司教。
自分の持ち物を分け与えていたそうです。
カトリック教会では、司祭が身につける服の色それぞれに意味があって、白・赤・緑・紫・金色・黒・ピンクが使われています。
司教の典礼色が赤い色だからサンタの服も赤。
赤という色は、火、愛、殉教を示すシンボルの色。
赤は、厳しい冬に人々が求める色とも言われています。
「神の制定に基づき付与された聖霊によって使徒の座を継ぐ者であり、教理の教師、聖なる礼拝の司祭及び統治の奉仕者になるように教会の牧者として立てられる。」(第375条〈1〉)
ざっくりというと、司教とは人々の幸せに尽くす仕事ですね。
母自身は式典の時に教会に行くことが多いから、緑の服を着てられるイメージがありましたが、そればかりではなかったのですね。
母
聖ニコラウスは結婚もされていて、妻の名前は、ミセスクロース。
クラウス夫人(サンタクロース夫人としても知られています)は、西洋のクリスマスの伝統におけるクリスマスプレゼントをもたらすサンタクロースの伝説的な妻です。 彼女はエルフと一緒にクッキーを作り、トナカイの世話をし、夫と一緒におもちゃを準備することで知られています。
Mrs. Claus – Wikipedia
サンタクロースを夫に持つと、誰にも気づかれないような雑用が果てしなくありそうで、大変だと思います。
▼34丁目の奇跡
▼アーサー・クリスマスの大冒険 [DVD]
クランプス
クランプス(Grüß Krampus)は、赤い肌、毛むくじゃらの黒い毛皮のコート、卑猥な先のとがった舌、額から発せられる鋭い角で、若い悪党を無意味に打ち負かすためのスイッチを持ち、その後、バックパックに入れて、不快に暖かい地下の隠れ家に引きずり込みました。
悪い子をたたいて良い子に変えたり、地獄に引きずり込んだりするんですって!
12月6日の前夜、ドイツの子どもたちがドアの前に置いておいたブーツや靴の中にプレゼントが入っているか、木の枝や鞭がはいっているか、悪い子ではないか確かめられる。
ブラックサンタと同様、行いの良くなかった子に対して、酷い行為をするそうです。
恐ろしいですよね。
12月の最初の2週間、特に12月5日の晩になると、若者はクランプスの扮装をして錆びた鎖と鐘を持ち、子供と女性を怯えさせながら通りを練り歩く。また、農村地域の中には、特に若い少女へのクランプスによる鞭打ち(樺の笞による体罰)を伴う伝統がある。クランプスは通常、悪い子供を連れ去り、地獄の穴に投げ入れるための籠を背負ったイメージで表される。そして、鞭を振るいながら子供を捕まえ、親の言うことを聞くように、勉強するのだぞと厳しくさとす
クランプス – Wikipedia
ブラックサンタやが子どもを袋に入れて連れて行くというのは、実は厳しい環境に置かれた子どもたちを救う目的があった…のかもしれないという口減らし説もあります。
▼Story of Krampus (Mysterious Horrors) ペーパーバック
▼クランプス 魔物の儀式 [Blu-ray]
サンタクロースは本当にいるのかいないのか、はたまたおうちの人がサンタなのか?の裁判のお話。信じるということがキーワードの映画。
ブラックナイトパレード
先日映画すずめの戸締りを観まして、予告宣伝の中でブラックナイトパレードがありました。
これは日本映画で、海外のブラックサンタとは違う様子ですが、ブラックサンタのエッセンスも入っていそうで、なおかつ娘のキキと観ても怖くはなさそうだったので、観に行くつもりです。
図書館や近所の施設のクリスマス洋書ももっと増えたらいいなーと思っています。
年齢的にもう読まなくなった本をいつかまとめて寄贈したいと、目論んでいます。
母
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