娘と身代わり忠臣蔵を観に行きました。
特別試写会の招待券が当たったのでね。
ただこの日は、毎週のお稽古ごとの日なんです。時間もまるかぶり…。どうしたってどっちもは行けない…。
ギリギリまで迷いましたが、試写会行きたいよねー!試写会めったに行けないよねー!で、「当たった試写会にどうしても行きたいので休ませてください」と連絡しました。
目次
試写会
招待券は、当日中にチケット引き換えるタイプの全席指定。
8:30から18:30までの間にチケットカウンターで席を指定できたので、気持ちだけは8:30に行こうと思っていましたが、仕事帰りに引き換えました。
ペア席があればペア席をと狙っていましたが、ペア席は2つしかなく、すでに埋まっていました。
それでも、目の前通路のけっこう良い席が取れました。
娘と劇場に行く際、上映してから一度も席を立ったことはありませんが、子連れ映画は何があるかがわからないので、できたら奥まった場所に座るのは小3になってもまだ抵抗があります。
子ども連れは少ないながらもチラホラ来ていて、赤ちゃん連れの方もいました。
小学生も忠臣蔵!
身代わり忠臣蔵は、江戸時代が舞台。
歴史モノが好きな子なら、面白く観れますね。
ただし、討ち入りのシーンや切腹のシーンがあるので注意が必要かも。娘は、顔を覆いながら見ました。
忠臣蔵は、人形浄瑠璃(文楽)や歌舞伎の演目のひとつでもあるので、そういうものが好きな子にはピッタリです。
文楽の人形に関西で実際に触れることができる場所の記事はこちら。
忠臣蔵と言えば年末特番のドラマのイメージでしたが、身代わり忠臣蔵は2024年2月9日公開の映画。
我が家の大好きな太秦の東映京都撮影所を拠点に、京都や滋賀で撮影をされたそうです。
言わば、娘のホームで撮られた映画と言っても過言では無い…かも。
ムロツヨシ・永山瑛太・川口春奈・林遣都・他にも名前を聞いただけでワクワクするような俳優さんの名ばかり。
主演のムロツヨシが、敵役の吉良上野介(こうずけのすけ)と、その弟・吉良孝証(たかあき)という吉良側の一人二役なので、小学3年生にはもしかしたら混乱してしまうかな?とは、思いました。
が、取り越し苦労に終わりました。
顔は同じなのに、話し方も態度も品も全然違うムロツヨシでした。
テーマ曲はかっこいい大人集団である東京スカパラダイスオーケストラの“The Last Ninja”
母はずーっとスカパラが好き♡
注意 ネタバレあり
ムロツヨシこと金のないお坊様である吉良孝証(弟)が流される川で、永山瑛太こと大石内蔵助が助けるところから2人の時間が進みます。
助けた大石内蔵助は、塩飴を2つあげますが、お金だと思って包みを開けた吉良孝証はガッカリします。
吉良孝証は、殿である吉良上野介の弟ですが、この時代は家を継ぐ長男のみが大切にされ、次男以下は職もなく、兄とはえらい違いの扱いの育ちでした。
兄は横柄で威張っていて嫌われ者の殿でした。
吉良上野介は贅沢三昧でしたが、家来たちには節約倹約を命じていました。
吉良上野介の育てている鯉も、いい餌を食べていました。
口も良くなく、イヤミっぽくグサグサ刺さることばかりを言う殿です。
そんな吉良上野介に我慢の限界がきた浅野内匠頭(尾上右近 )が切りつけます。
この傷が元で吉良上野介は、床にふせてしまうのですが、それを幕府に知られてはなりません。
斎藤宮内(林遣都)は、顔のソックリな吉良孝証に身代わりを110両もの金とこれまでの借金の帳消しを条件に頼むのです。
吉良家内の剣客の清水一学(寛一郎)は、吉良上野介の傷と同じ場所に死なない程度に吉良孝証を斬りつけます。
そして、とても怖い柳沢吉保(柄本明)に言い訳をするため、利休の茶杓を守っていたために背中を斬られたことにするのです。
武士が背中を斬られると切腹ものの恥ということだからです。
柳沢吉保は、この傷が原因で死ぬようなことになれば吉良家は取り潰しであると言うのです。
吉良上野介が死んだとあれば、室町より300年も続いた吉良家のお家断続の危機です。
身代わりの代金として金を手に入れた吉良孝証は、吉原で豪遊をします。
そこで再び、浅野内匠頭の家来であった大石内蔵助と会い、赤穂の塩飴の入った印籠をもらいます。
大石内蔵助と吉良孝証は互いを思いやる友達関係になっていました。
大石内蔵助は、お家再興をするか、家来たちの言うように仇討ちをするか迷っていました。
身代わりで殿となった吉良孝証は、家来や町の人にまるで人が変わったようだと皆に言われるようになり、愛される殿でした。
それから…。
kiki
討ち入りのシーンや切腹のシーンは、ちょっとだいぶすごく怖いです。
でも、それ以外は面白く他のお客さんと同じタイミングで笑えたので、面白かったです。
身代わり忠臣蔵を深堀すると歴史が面白くなりそう。
銅像とか、慰霊碑の名前とか、神社や寺に祀られている人の名前を覚えておくと、楽しいねー。
笑えて、泣けて、怖くて、とても面白かった。
ムロツヨシ以外にこの役はありえない!映画です。
母
#身代わり忠臣蔵 吉良家内の剣客、清水一学の役の人が怖いくらいに美しすぎて誰かな?と検索したら #寛一郎 という役者さんで普段の格好も綺麗だった。寛一郎のお父さんは佐藤浩市。祖父は三國 連太郎。
身代わり忠臣蔵、歴史が楽しい小学生には怖い場面もあり笑える場面もありで面白かった。 pic.twitter.com/COcx30CxVL— _kiki_ (@gotagoodjob) February 8, 2024
私たちと、身代わり忠臣蔵
撮影場所
舞台は江戸の町。
でも撮影は京都・滋賀でされたそうです。
太秦映画村の撮影だなと思われる場所がいくつもありました。
映画村の年パスも持っている私たちには馴染みのある場所で、喜んでいました。
長岡京市の光明寺の長い階段にも、娘が気づきました。
知っている場所だと、また行きたくなりますし、いわゆる聖地巡礼をしたくなりました。
衣装
エンドロールの中に高津商会の名前を見つけました。
高津商会は、予約をすれば一般の方でも武将体験ができます。
娘が産まれる前に夫婦で鎧をつけて武将になりました。
今度は3人で行きたいねーと話していました。
大石内蔵助
大石内蔵助は、京都の山科で討ち入りの計画を立てます。
山科から祇園や伏見に遊びに行っていたので、うつけ者とか、穀潰しだのと、言われます。
今でこそ山科から祇園に遊びに行く時にバスでも地下鉄でもピューっと行けますが、この時代に祇園に通うためには、お金だけでなく山越えが難儀だったかと思います。
目的のある行きはいいけれど、酒を飲んで帰宅のために帰る山越えは、きっとしんどいはずです。
山科と言えば、義士まつりが有名です。
浅野内匠頭の切腹した12月14日に義士たちによる行列が行われます。
近くに行くことがあれば見てみたいねと娘と話していました。
寛一郎
冷酷で美しい清水一学でしたが、清水を演じた寛一郎、我ら母娘の意見一致のめちゃくちゃ綺麗で男前な役者さんでした。
清水は斬られても死なない鍛え抜かれた肉体を持っていました。
後ろを向いた雰囲気がある剣客で、背中のシーンも物語っていました。
寛一郎のお父さんは佐藤浩市。おじいちゃんは三國 連太郎だと知った後に寛一郎を見ると、お父さんに似てる!と嬉しくなりました。
利休の茶杓
我が家で普段に使うような茶杓ではなく、劇中の利休の茶杓は、ケースに入っていて大切にされていて、明らかに高価な雰囲気がしました。
利休の茶杓は特別なものです。
恐らく、千利休が削り最後の茶会で使い、吉田織部に与えて吉田織部が作った筒が、劇中で表現されているそのケースなのかなと思いました。
娘の茶道の先生が千利休についてはよく話してくれていたので、映画の中ではまじまじとは映し出されませんが、すっと頭に浮かびました。
切腹や討ち入りのシーン
身代わり忠臣蔵で描かれる切腹や討ち入りのシーンは、そのものを映し出すわけじゃないのに、その先の残虐さが見えるようで怖かったです。
基本的に笑える映画だからこそ、怖さが際立ちます。
娘は歴史マンガは好きですが、合戦や戦争などの場面は怖い子です。
それも歴史であるけれど、そういう場面は無理には見なくてもいいと思うのです。
予告
まずは、予告を見てみてください。
子どもも楽しい秘密がたくさん詰まっています。
身代わり忠臣蔵は、映画館で親子で観るのにピッタリの映画です。