小学校の国語の教科書には、タイトルの下に文章を作った人の名前をさくと、えを描いた人の名前が載っています。
母は、好きな文章を書く人や、好きなイラストを描く人で選書することが多々です。
そうすることで好みの本棚ができます。
だから、絵本に限らず本を読む時は、それを書いた人と描いた人の名前をきちんと口にします。
そうすると、この本の雰囲気がいつもと違うけど、この本と同じ人が描いたんじゃない?と娘のキキが気づくようになりました。
まだ、イラストの面だけですが、面白い気づきだと思います。
ハンス ウィルヘルム の書いた I’ll Always Love Youという、ぼくとぼくが好きだったエルフィーという名前の犬の物語は、動物を飼っていなくても心に響く1冊です。
▼I’ll Always Love You
キキがこの本に出会ったのは、教科書ではなく図書館の洋書棚でした。
自分ひとりで読んで、内容を教えてくれ、ぼくが可哀想だとキキは泣きました。
図書館で、借りては返しを繰り返すうちに、難しい本でもないしキキが気に入ってしまっている、きっとまた繰り返し読むだろう、もう買ってしまいましょうという気になり、洋書を買いました。
それからキキが小学生になり学校のお友達がこれの日本語の本を教えてくれ、その子と洋書と和書を比べながら読むようになりました。
キキに本を教えてくれる子は、いつでもどこでも本を読んでいるので、先生にもう本を読むのは止めなさい!と言われるほど本が大好きな子らしいです。
▼ずーっと ずっと だいすきだよ (児童図書館・絵本の部屋)
ハンスウィルヘルムさんは西ドイツ生まれ、現在、アメリカ合衆国のコネチカットに住んでおり、絵本の仕事をされているそうです。
I’ll Always Love You初版は1988年で、60刷も発行されている世界中の人たちに愛されている本です。
訳者の久山太市(ひさやまたいち)さんによって日本語に訳された時、ずーっとずっと大好きだよとタイトルがつけられました。
それは、教科書になると、ずうっとずっと大好きだよと形を変えます。
ぼくと一緒に出てくるエルフィーは、教科書になると、エルフと改名されていて、なんだか急にクリスマスっぽいです。
なぜタイトルとエルフィーの名前を変えたのか?
それは、子どもたちの読みやすさへの配慮らしいです。
ずーっとずっとの、ずーっとはよくわかりませんが、繰り返しでてくるエルフィーのフィーは、舌っ足らずな母の口にも繰り返しなら言い難いと思い、まあ、わからなくもありません。
(でも、小さな頃から舌っ足らずだと、発音がしにくい日本語も他に多々あるし、そういうものだと受け入れるのですが・・・)
I’ll Always Love Youは、ぼくとぼくが大好きな犬のエルフィーの成長記。
人と同じスピードで歳をとらないエルフィーが、どんどん老いて死んでしまうお話。
エルフィーが、死に向かうあいだぼくはどう声をかけた?
エルフィーがいなくなってぼくはどう考えどう行動を移したか?
学校の授業だけでなく、親子で考えてみるのに最適な本だと思います。
kiki
言わなくてもわかるだろうじゃなくて、ちゃんと言葉にして言ってあげることが大事やね。
これからどんどん日本語に訳された本に出会っていくね。できる限り洋書でも読めるようにしてあげたいなー。
母
オンラインを通してよく遊ぶお友達の本棚にも、I’ll Always Love Youはあって、もう、同じ本を持っているというだけでテンションが上がりますね。